破綻論理。

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空の記憶

第9話 恋という重篤な病First posted : 2013.03.18
Last update : 2022.09.13

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 新学期が始まったものの、学年が一つ上がっただけで別段何も変わりのない毎日が続くだけだ。変わったことと言えば、使っている教科書が新しくなったり、先生が多少違っていたり、寮の談話室で見慣れない後輩がうろついていたりといったくらい。どれもこれも今までと大して違いはない。

 そんな日常の中、ぼくは唯一の一大イベントである(気がする)ジェームズ・ポッターからのお誘いの日を心待ちにしていた。

『日曜日の午後二時、東の賢者の石像前』。

 ジェームズ・ポッターの言葉を、もう一度心の中で繰り返す。今日は金曜日だから、お誘いの日は二日後に迫っている。

 ……やっぱり、手土産くらいは持って行った方がいいのかな?

 こんな集まりに誘ってもらうのは初めてで、なんだか緊張してしまう。そわそわする心を落ち着かせるために図書館で本を眺めていたら、ふとそんな気持ちが湧いてきた。

 手土産と言っても、何かを買って行く気はない。ぼくの小遣いで買えるものなどたかが知れている。ジェームズ・ポッターに興味を持たれたのは、きっとぼくのずば抜けた魔力のせいだろう。であれば、魔力を手土産にするのも妥当というもの。

「水が湧く魔法? 後片付けが大変じゃん……没」

 パタンと手元の本を閉じた。本棚の元の場所に戻すと、さて、と上を向く。

 OWLふくろう試験レベルの本はあらたか読み尽くしてしまった。残るはNEWTいもり試験対策を含む上級生向けの本なのだが……ふむ。

 無理だと思うも、一度手を伸ばしてみる。
 ……届かないね。

 全身全霊で背伸びをしてみる。
 ……これもダメか。

 ふぅと額の汗を拭い、腕を組んだ。目線よりも遥か上にある書棚をじっと睨みつける。

 発想を転換してみよう。

 上級生向けの本。しかしそれは、現在二年生である我が身にとってそうであるだけで、六年生にとってみれば何のことはない、普通に授業で使うしテストにも出る範囲のものである。

 つまり『上級生向けの本』とは相対的なものに過ぎない。学齢によって、同じ本は『下級生向けの本』にもなり得るということ。そして、この本は大抵の場合、実際に授業で使いテストに出る学年に所属している学生が主に必要としているものなのだ。

 よって、ここから導き出される結論はただ一つ。

「ぼくも六年生になれば、あれくらい普通に平気に余裕に、背伸びだってせずにタイトルだって斜め読めちゃうぜくらいの目線の高さになって簡単に手が届くくらい背が伸びている……!」

 やばいね! 自分の未来にワクワクするぜ! あと何センチ必要なのかは考えたくもないけどね!

 その時、ぼくの頭上を誰かの腕が通り過ぎた。その腕は、ぼくが見つめてやまない棚の、焦がれてどうしようもなかった本に軽々と触れ、何の抵抗もなく引き抜いてしまった。

 …………あ。取られた。

「…………」

 どうして背が低いというだけでいわれなき迫害を受けにゃならんのだ、そもそもこの図書館、脚立を用意しておけと何度言えば……いや、それよりも。

「どうぞ、可憐なお嬢さん?」

 唐突に降ってきた台詞と目の前に差し出された本に、ぼくの思考はしばしフリーズする。

「欲しかったんだろ? そういう時は周りを頼ってもいいんだぜ。近くにこんな頼り甲斐のある男がいるってのに……。ま、そういう女の子、俺は好きだよ」

 すっと通った鼻梁、涼しげで綺麗な二重の灰色がかった瞳、音を立てて揺れる黒髪。整った顔立ちを引き立てるかのように、程よく緩められた制服。

 第二ボタンまでが開けられたその首に締まっているのは、グリフィンドールの証である赤と金のネクタイだ。よく見れば案外幼い顔をしているのだけど、その幼さと色気がいい塩梅に混ざり混ざって、普通の人には到底出せないイケメンオーラを平然と振り撒いている。

 というか。

(シリウス・ブラックじゃんかよ!)

 血の気がさぁっと引く。まずい、この状況は非常にまずい。女子だと間違えられたこともショックだし、人生初のナンパ(?)が同性だというのもなかなかにトラウマチックだ。

 しかし、それよりも。

(なんでぼくの顔覚えてないんだ、このイケメンは!)

 アンタらのグループのトップがぼくに声掛けたんじゃん! 日曜日午後二時東の賢者の石像前の約束はどうなんだよ!

「うっわ、難しい本読んでんね。何年生?」

 アンタと同じ二年だよ! とも言えず、うぅぅと思わず後ずさった。逃がさないとばかりに、シリウス・ブラックはぼくのすぐ後ろの棚に手をつく。本棚にピッタリ背中をつけ、ぼくは視線を彷徨わせた。

 誰か、誰か知り合いはいないものか。しかし、友人なんぞこの学校では片手の指で事足りる程しかいないぼくが、そう簡単に知人と遭遇するはずもない。しかも、シリウス・ブラックが並外れたイケメンだという事実が、女の子達の嫉妬を掻き立ててしまったようで……あぁぁ、睨まないでってば。どうか今すぐぼくと代わってくださいお願いします。

「その色のネクタイ……ってことは、レイブンクローなんだ。頭良さそうだもんな。英国こっちじゃあまり見ない顔だけど、もしかしてよその国から来たの?」

 迫ってくるシリウス・ブラックに、びくりと肩が震える。ぎゅうっと身を縮こまらせた。

 ダメだ、怖い。誰かに触れられることが怖い。知らない人に無遠慮に距離を詰められることが、心の底から恐ろしい。

 思い出してしまうから。
 自分が相手を傷つける力を持っていることを、否応なしに自覚してしまうから。

 相手が抱いている感情が、好意であれ、敵意であれ。
 ぼくの心が、耐えられない────

「ブラック! その子が嫌がっているでしょう、今すぐ離れなさい!」

 唐突に響いた声で我に返った。舌打ちと共に腕が離れる。……助かった? いや、それよりも。

「別に嫌がられてなんかねーって。本取ってあげただけだぜ、俺は」
「じゃあさっさと渡して離れなさいよ!」
「あー……ったく、ハイハイ。うるっせぇな……図書館では声を抑えた方がいいんじゃねぇの、優等生さん」
「図書館でナンパするような非常識には言われたくないわ! ……それよりあなた、大丈夫だった? ブラックに変なことされたりは……」

 そう言いながら駆け寄ってきた彼女・・は、ぼくの顔を見て絶句した。覚悟を決めて、ぼくは彼女──ぼくの数少ない友人の一人である、リリー・エバンズに笑いかける。

「……助けてくれてありがとう、リリー」

『ナンパ』という単語が、ぼくの中で黒歴史となった瞬間だった。


  ◇  ◆  ◇



「え、あの吠えメールってロン宛のものだったの? あんなの見たの初めてだったから、ぼく、びっくりしちゃったよ」

 夏休み明け最初の昼休み、中庭にハリー、ロン、ハーマイオニーの姿を見つけ、ぼくは駆け寄った。アリスがあっという間に木陰で眠ってしまい、一人で残り三十分の休み時間をどう過ごそうかと途方に暮れていたところだったのだ。

「吠えメールのことはもう言わないでくれよ。僕らだって反省してるんだぜ」

 ロンが唇を尖らせ主張する。そして「そうだ、アキ」と、ふと思い出したようにローブをまさぐると、テープで不器用にぐるぐる巻きにされた杖を取り出した。

「君の魔法のセンスを見込んで頼みがあるんだけど、これ、どうにか直せないかなぁ?」

 乱暴に扱ったらすぐに真っ二つに分かれてしまいそうなそれを、おっかなびっくり受け取る。テープをそうっと剥がし、慎重に地面に置くと腕を組んだ。

「これは……なかなか派手にやったねぇ。一体どうしたの?」
「どうしたって言うか……僕らが車で来た時、暴れ柳に突っ込んじゃって。その時に」

 ハリーが苦笑しながら答える。ハーマイオニーがロンにお小言を言っているのを尻目に、ぼくはローブから杖を取り出した。杖の先で静かに傷口をなぞると、白銀の糸がすうっとロンの杖に絡みつく。糸の色が完全に杖と同化したのを確認して、ぼくは杖を拾い上げるとロンに手渡した。

「これ、中の芯も傷ついちゃってるよ。ぼく程度じゃ完璧には直らないけど、とりあえず外側の木の部分だけでも繋いでおいたから」
「サンキューアキ! 君、やっぱり凄いよ!」

 素直な賛辞に照れつつも「でも気をつけて。芯の部分がダメになっちゃってるから、魔力が暴発しやすくなってるからね」と一応忠告しておく。ロンは聞いているのか聞いていないのかわからない笑顔で適当に頷くと、いそいそと杖をローブの中に仕舞い込んだ。

「ところで……、……ハーマイオニー、よくそんなの読む気になるね……」

 ハーマイオニーの手にギルデロイ・ロックハート著『バンパイアとバッチリ船旅』があるのに気付き、ぼくは呆れた声を上げた。途端ハーマイオニーにぐいっと詰め寄られ、慌ててぼくは身体を引く。

アキったら、何を言ってるの! 彼は素晴らしいのよ、読んでみて、よーーーーっく! 分かったわ! 大体あなた、書店で買う前からこの本に対して気の乗らない返事ばかりして! さてはまだ開いてもないんでしょう!」
「ちゃ、ちゃんと開きはしたよ……」

 あまりの剣幕にたじたじだ。女の子って強い。ハリーが笑いながら「ハーマイオニーはロックハートにお熱なんだから」と茶化すと、ハーマイオニーはぱっと赤くなってハリーを睨む。

 ……ふ、所詮女の子なんてイケメンに弱いんだ。『ただしイケメンに限る』ってやつだろ。……あ、アクアもこうだったらどうしよう。ぼく、しばらく立ち直れない自信がある。

 組み分けの儀の後、闇の魔術に対する防衛術の教師としてギルデロイ・ロックハートが紹介された時は、大広間中に女の子達の黄色い声が響いたものだ。大半の男子が耳を塞ぎ、アリスなど三割は殺意の籠った目でロックハートを睨み舌打ちしていた。モテる男は敵なのだ。特に、学校内に意中の相手がいる場合。

「次が、初めての彼の授業なのよ。あぁ、すっごく楽しみだわ……」

 ハーマイオニーの目は、もう完全にハートになってしまっている。こりゃあ何を言っても聞いてくれそうにはない。恋は盲目とはよく言ったもんだ。

「……それ、アキが言う?」
「うるさいハリー」

 否定はしないけど。

 ……ちなみに、夏休み中に送られてきたドラコとアクアのツーショット(いや、ドラコに他意はないのだろうが)は、複雑すぎる男心が諸々考え過ぎた結果、封筒の中にそのまま収めて手紙の束の奥底に封じてある。まぁ、だってほら、その、飾るわけにもいかないしね……? あぁでも私服のアクア、可愛かったなぁ……。

 その時、ふと視線を感じてぼくは振り返った。

 首に大きなカメラを掛けた薄茶色の髪の少年が、ぼくらの方を躊躇いがちに窺っている。顔立ちが幼いから、ぼくらより一つ下、一年生だと思われた。この時期の男子って本当に、一年で見違えるくらい大人びるものだから。一つ歳が下なだけなのに、凄く幼く見えたりするのは不思議だ。

「それ、君が言うのかい?」
「うるさいよロン」

 これでも去年より三センチ伸びたのだ。まだまだにょきにょき伸びるはずなのだ。

「どうしたの? アキ

 ぼくの視線を辿ったハリーは、やがて少年へと行き着いた。途端に少年は顔を真っ赤にし、そわそわきょろきょろしながらぼくらの元へ近付いてくる。

「ハリー、元気? 僕──僕、コリン・クリービーと言います。僕も、グリフィンドールです。あの──」

 ロンに目配せして、ぼくらはそっとその場を離れた。三メートルほどの距離を置いてハリーを眺める。どうやらハリーは写真をせがまれているらしい。

「有名人は大変だなぁ」

 そう言ってロンに笑いかけると、ロンは「……そうだね」とハリー達を横目で見ながら呟いた。なにやら思うところがあるような微妙な表情だ。

アキは、羨ましいって思ったりしないの?」
「何を?」

 首を傾げ尋ねる。ロンは僅かに頬を染めては俯いた。

「だって……もしかすると、『生き残った男の子』は君だったかもしれないんだよ。有名になっていたのは君かもしれない。なのに、いっつも話題になるのはハリーばっかり……それって、何か嫌じゃない?」

 赤みがかった瞳が、何かを訴えるように揺れている。

 ……正直なところ、ぼくはハリーを羨ましいとは一度も思ったことがない。

 知らない人に好かれたり、注目されて持て囃されたりするのは疲れるだけだ。あんな面倒な役目、どれだけ大金を積まれたって代わりたいとは思わない。

 ……でも、ロンは、そうじゃないんだろうな。

「……ぼくは」

 唇を舐め、言葉の続きを探す。

「ぼくは……」


「サイン入り写真? ポッター、君はサイン入り写真を配っているのかい?」


 ドラコの皮肉めいた大声に、はっとした。クラッブとゴイルを両脇に従えたドラコは、コリンのすぐ後ろで立ち止まると、大きな声で「みんな、並べよ! ハリー・ポッターがサイン入り写真を配るそうだ!」と叫ぶ。

 ドラコがなんでいちいちハリーに絡むのか、ぼくにはよく理解できない。根はいい奴なんだけど、ハリーの悪口を言っている時のドラコは嫌いだ。

「僕はそんなことしていないぞ。マルフォイ、黙れ!」

 ハリーが怒って叫び返した。負けじとコリンも「君、嫉妬してるんだ」と応戦する。

「嫉妬?」

 ドラコはコリンの言葉を鼻で笑い飛ばした。上から目線を崩すことなく含み笑いをする。

「何を? 僕はありがたいことに、額の真ん中に醜い傷なんか必要ないね。頭をかち割られることで特別な人間になるなんて、僕はそう思わないからね」
「……アキ!」

 ハリーの声が聞こえた。

 ざわっと喧騒が一瞬大きくなって、やがて静まった。左手で杖を構えたまま、ぼくはドラコを見据える。

「ドラコ、ハリーに謝って」

 ぴんと張り詰めた緊張感が場を支配した。

 誰もが事の成り行きを見守って息を潜めている。咳払い一つ聞こえない静寂の中、ぼくは軽い足取りでドラコに近付いた。その間も杖の切っ先は揺らすことなく、ただただ真っ直ぐにドラコの心臓を狙っている。

「今謝ったら、口が滑ったってことで許してあげるよ」
「……は、アキ、いたのか」
「うん、久しぶり」

 にこやかに笑った。ドラコは引き攣った笑みを浮かべながら、こっそりと両隣のクラッブとゴイルを見上げる。すかさず二人の鼻先に杖を突きつけ、動きを封じた。

「君は僕の友人だろう? 友人に杖を向けるなんて、行儀がなっていないんじゃないのか?」
「生憎だけど、ぼくは友人以上に家族が大切なんだよね。んー、謝ってくれないとなると、さて、どうしよっか? 手始めに、君に首輪をつけて禁じられた森でも散歩してみようかな? ぼくってば動物に嫌われるからさぁ、一度ペットってものを飼ってみたかったんだよね」

『禁じられた森』という単語を聞いて、ドラコがさっと顔を青くした。ぼくは冷ややかな目でドラコを見つめる。

 ……人に首輪をつけて散歩、なんて想像したら滅茶苦茶シュールなシチュエーションなのに、茶化す人は何処にもいない。ぼくなら実際にやりかねないと思われているからなのかな。何だかしょっぱい。

「…………ぅ、そ、その……」

 拳をギュッと握ったドラコは、頬を染めては意を決した顔で口を開いた。プライドが高いお坊ちゃま、ぼくに──というより、ハリーに──謝らざるを得ないのが悔しいのだろう。全く、赤くなったり青くなったり忙しい人だ。ちょっと虐め過ぎたかな、と反省した。

「その……わ、悪かっ……」
「いったい何事かな? いったいどうしたかな? サイン入りの写真を配っているのは誰かな?」

 ドラコが勇気を振り絞って謝罪しようとした瞬間、そんな能天気な声が響いた。振り返ると、そこにはトルコ石色のローブを翻したギルデロイ・ロックハートの姿。

 ロックハートは、ドラコに杖を向けるぼくを見て、それはそれは楽しそうに「おやまぁ!」と白い歯を輝かせ笑った。

「決闘の真似事でもしてるのかい? おチビちゃん、君程度の力じゃ彼に切り傷だって付けられないさ。そう、私くらいでないと──もっとも、私じゃ相手が可哀想ですがね」

 チビ、という単語にカチンとくる。自分の背丈について言及されるのは構わないが、それがバカにする響きを伴っていた場合はイラッとするのだ。しかし、見られたのがロックハートで良かった。これがマクゴナガル先生なら、ちょっと冗談ですまなかっただろうし。

 しかしロックハートの興味は即座にぼくからハリーへと移ったようだ。「聞くまでもなかった! ハリー、また会ったね!」と勢いよくハリーを羽交い締めにした。……ロックハートは、ハリーが凄まじいまでの殺気を放っていることに気が付かないのだろうか。

 ドラコ達が、これ幸いとばかりにこの場からこそこそと抜け出していく。ロックハートの登場にすっかり気が抜けてしまって、追いかけようという元気もない。

「さぁ、撮りたまえ、クリービー君。二人一緒のツーショットだ。最高だと言えるね。しかも、君のために二人でサインしよう」

 ロックハートの言葉に、コリンはわたわたとカメラを構え写真を撮った。パシャッとフラッシュが辺りに飛び散る。

 その時昼休み終了を告げるチャイムが鳴って、思い思いの時間を過ごしていた生徒達も皆、だらーっとした足取りで校舎へと歩き出した。

「さぁ、行きたまえ。皆急いで」

 ロックハートはそう呼びかけると、ハリーをヘッドロックしたまま校舎へ向かう。残されたぼくとロンは、顔を見合わせ肩を竦めた。

「あんな間近で彼を見ることができるなんて! あの完璧な笑顔っ、穏やかな眼差しっ、知的な鼻筋っ! あぁっ、格好いいーっ!」

 一人ハーマイオニーだけが、恋という重篤な病に冒されていた。ロンと目配せし合うと、ハーマイオニーを放置して歩き出す。

 次の授業、闇の魔術に対する防衛術が、ひどく憂鬱に思えた。



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