破綻論理。

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空の記憶

選択First posted : 2016.04.25
Last update : 2022.11.03

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「……決まったの?」

 幣原は、静かな瞳をセブルス・スネイプへと向けた。
 穏やかな漆黒は、凪いでいる。内心は、読み取れない瞳だった。

「あぁ、決まった」

 本当にこの選択で良いのか。後悔はしないか。何度も胸中で繰り返した問いかけだ。
 そのたびに迷い、惑い、悩み──苦しみながらも、心の内を決めた。

「苦しい役目を押し付けて、ごめんね」
「あぁ──全くだ」

 どちらも、言葉を多くは重ねない。
 静かな部屋の中、セブルスは口を開いた。







幣原、君が死ね」   アキ・ポッター、君が死ね」



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